綺麗なお口で何でも良く咬んで食事を楽しむ生活(口腔健康管理)は、健康寿命の延伸に繋がります。

竜ケ崎市馴馬町596   8時~12時 14時~18時 木日祝休診 予約制    


 ☎
0297-62-0707

ニュース

龍ヶ崎市助成 歯周疾患 節目検診 (対象者:30歳・40歳・50歳・60歳・70歳を迎える市民)

歯周疾患検診ポスター

歯周疾患(歯周病)は、加齢とともに歯を失う原因の多くを占めますが、その進行は若い頃からの日常生活と密接にかかわり、いわゆる「生活習慣病」の代表格とされています。

歯周疾患の初期は、歯肉から血が出るなど表面的な変化から始まりますが、進行すると口臭が生じるだけでなく、痛みや腫れを繰り返し、歯の周囲の骨まで破壊され、連鎖的に歯と嚙み合わせを崩壊させることにつながります。つまり、初期は自身では気が付きにくい反面、腫れや痛みが出た時にはかなり進行している場合が多いと言えます。

また昨今は、糖尿病をはじめとした全身疾患との関連についても明らかにされつつあります。

これらを背景に、数年前より30歳から70歳の節目を迎える市民の皆さんを対象に、歯周疾患のスクリーニング検査(ふるい分け/気付き)を目的とした検診助成事業が行われています。

対象者には、市役所健康増進課より受診の勧めが郵送されます。費用は510円、受付医療機関は、龍ヶ崎市歯科医師会所属の歯科医療機関です。自覚症状の有る無しにかかわらず、この機会にご活用下さいます様ご案内申し上げます。

 

要介護者の摂食・機能とQOL

2015.1.25(日)要介護高齢者の摂食・機能に関する講演会が開催されました

講師:日本大学歯学部 摂食機能療法学講座  植田耕一郎 教授
主催:茨城県歯科医師会、日立歯科医師会
場所:ホテル天地閣(日立)

超高齢社会に突入した本邦において、「食べることは生きること」と言われるように、摂食嚥下機能を維持(増進)すること=生活の質を維持(増進)することが明らかになりつつあります。
団塊世代の皆さんが後期高齢者世代となる2025年まであと10年。この分野の第一人者のお一人である植田教授の講演を聴講しました。医療/介護職をはじめ多くの市民で会場は満員で、食べる機能に障害や悩みを持つ人が大勢いて、この分野を充実させる必要性を実感しました。

印象深かったキーワードは以下の通りでした。

口腔ケア(口腔を通じた生活のケア)により、食事をより美味しくさせることが出来る。唾液分泌を促進する効果も。

義歯の使用は失われた形態を回復するだけでなく、廃用萎縮防止、意識覚醒(脳刺激)、嚥下訓練に繋がる。

リハビリテーションの到達目標:ADL(整容行為)の確立(不足点は専門家が支援)

参考図書:講談社 長生きは「唾液」で決まる!
口ストレッチで全身が健康になる
植田耕一郎著 2014年7月発行 800円